2011年6月7日火曜日

ハワリンバヤル(春祭り) 贈呈編 2011

先月行ったバザーの売上金と去年のハワリンバヤル募金の残金等で『バガノールの子供たちのために』と以下の医療物品を購入し、本日保健師U隊員と共に病棟を回り贈呈してきました!!

先ずは医療物品購入報告から。


購入した物品

点滴台(4本)・・・ 160,000トゥグルグ

体温計(10本)・・・ 41,900トゥグルグ
血圧計(2つ)・・・  21,500トゥグルグ


合計・・・・   ① 223,400トゥグルグ(日本円で約14,000円)

募金&売上金
2010年ハワリンバヤル募金残金・・・ 131,150トゥグルグ
バザー売上金・・・              59,450トゥグルグ

こどもの日のお菓子販売・・・       15,800トゥグルグ
バガノール病院募金(バガノール隊員から)・・・   22,950トゥグルグ


合計・・・    ② 229,350トゥグルグ(日本円で約14,500円)


合計①
 ー 合計② = 残金③ 5,950トゥグルグ(日本円で約500円)


残金③
に関しては、“子供の健康ために”本の製作代として使わせいただきました。

▼最初に訪れたのは内科病棟



去年40床だった内科病棟が今年に入って60床に増床。

看護部長より、「患者数も増え、圧倒的に物品がない病棟。できたら内科病棟にも医療物品を少しでもいいから提供してくれないか・・・。」と言うことで、
保健師U隊員と話し合った末、血圧計1台・体温計1本を寄贈させていただきました。

▼次に小児科病棟にて。
(左に3本並んであるのが寄贈した点滴台。
医師(上段中央)は“子供の健康のために”本を手に。 看護師(下段中央)は本と体温計6本を手に記念撮影。


▼最後に産科病棟。先ずは点滴台と血圧計を寄贈。



▼次に体温計3本を寄贈させていただきました


▼最後に産科病棟のスタッフさんたちと記念撮影



これまで絶え間ない応援・協力してくださったみなさんの思いを
、帰国前に形にすることができ感無量です。心から感謝いたします。
本当に、本当にありがとうございました!!

「子供たちのためになんとかしたい!」と言う思いから始まった、このハワリンバヤル(春祭り)。このハワリンバヤルを通して、“思い”を実現するためにはできることの積み重ねから成り立つものだという事を学ばせてもらいました。勿論、「かけがえのない仲間」がいるという事が前提で。

考えてみると、降り積もる雪は人の生き方に似ている。

小さな雪のひとひらの限りない積み重ねが、驚くほど美しい風景を作る。

今ある苦しみも乗り越えていけば大きな糧になり、喜びのいしずえになる。

自分のとった行動にすぐ結果が導き出せなくてもそこで嘆かず、
今は人生の通過点にしか過ぎないのだと考えればいい。

そうすれば人生を楽しむ事ができるんじゃないか。

帰国まであと2週間と少し。
ここモンゴルであと何を学びとる事ができるかな。

2011年5月31日火曜日

ハワリンバヤル(春祭り)2011

去年、『モンゴル・バガノールの子供たちに医療機器を』と、
東京・練馬、モンゴル・バガノールで行った『ハワリンバヤル(春祭り)』。

出来れば今年も実施したかったのですが、
東京・練馬での『ハワリンバヤル』が震災の影響にて中止。

ですが繰り越されていた募金を何とかして今年も形に残したかった。
そのため去年と趣向は違いますが、先週金曜日にバガノール隊員総出でゲル地区の幼稚園にてバザーを開催してきました!!

来月帰国を迎えるため、冬に着ていたコートや服・マフラー・ブーツ、
更には日本へは持ち帰らない教材・物品、電化製品などなどを格安で提供し、
その売上金で子供たちのために何かプレゼントできればと強行開催!!

先輩隊員が『あや基金』として置いていってくれた物も綺麗に並べて販売!!

▼でも、この人だかり!!並べてもぐっちゃ~(><)
  

殆どのものが古着だったので300~500トゥグルグ(日本円で20~30円)で販売しましたが、新品であったり、大物などは直接交渉!!

▼でも、もうなにが新品なのか分からない状態・・・(><)
  

▼『これ、似合うかしら?』と会場を提供して下さった園長先生(笑)


更にはブログでお馴染み保健師U隊員。
小学校教諭Tちゃんと共に野菜クッキーとヨーグルトケーキを作成。
販売すると同時に作り方をレクチャーをしてバガノールの健康推進をねらいます☆

▼とっても美味しそうだったので、思わず私も両方買ってしまいました♪
 

▼あっという間のバザー後、バガノール隊員でパチリ☆


集まった金額は総額 39,450トゥグルグ。
去年実施した募金の残金が 131,000トゥグルグ。
あわせて 170,600トゥグルグ(日本円で約1万円弱)になりました!!

この集まったお金は配属先の方達並びに『バガノールに医療機器を』実行委員と相談し、子供たちのために必要なものを贈呈する予定です!!

『子供たちのためなら・・・』とバザーで沢山購入してくれた住民さんをはじめ、
活動で忙しい中駆けつけてくれたバガノール隊員、更には今まで支えてくれた人達の全ての思いが子供たちの笑顔に変わりますように。

2011年5月16日月曜日

看護新聞

先日南ゴビの同期隊員と話していた際、 『そう言えば首都でやったセミナーの事が、モンゴルの看護師新聞に掲載されてたよ!!』との情報を入手!!

▼早速活動先に行って確かめると、新聞一面に写真付で掲載されてた!!



▼12枚ある写真のうち、なんと8枚も自分が写っている!!



実施したバヤンゴル病院のスタッフのみなさんに感謝!

更にはこの紙面を見て、『私の病院でもやって欲しい!!』なんて依頼があればいいな( ´ー`)ノ

2011年5月7日土曜日

何事も無駄はない

熱が出た時やアイシングをするためのお馴染み『氷沈』

バガノールにある氷沈は写真のように、
使い終わった点滴ボトルに水を入れて凍らしたもの。

▼こんな感じ


写真じゃ分かりにくいですが、
これは氷と同じでカチコチなので身体にあてると痛いんです(><)

これって何とかならないかなぁ・・・と思うこと数分。

閃いた!!いや、思い出した!!

新人の時に先輩に教わった、お手製『柔らか氷沈』

▼材料はオムツとアルコールと手袋


▼こうしてオムツの中にあるポリマー&綿を取り出して、アルコールに漬けます。
  

▼するとアイスノンの中身に大変身!!


・・・なのですが、バガノールにあるオムツだとポリマー少ししか入ってない(><)

生理用ナプキンなら?・・・と思ったけど、これも全く同じ。ポリマーなし。

バガノールで色々なオムツを購入し、デンマーク製の子供用オムツを発見!!
この子にはかすかにポリマーが入ってた!!!!
(改めて日本製のオムツやナプキンにはポリマーがふんだんに入っていて、
質がいいなぁ・・・と思いました。)

▼アルコール漬けしたオムツを手袋の中に詰めます


日本のオムツに比べるとクオリティーは確実に落ちるけど、
冷凍庫に入れても凍らない!!柔らか氷沈がなんとか完成!!

 

これをICUの師長さんに言うと、
『これはゴイ(素敵)だわ!!早速作りましょ!!』と乗り気!

▼ICUの看護師達も『柔らか~い!!』と興味津々
 

▼するとあっという間に作成してくれ、柔らか氷沈がICUの冷凍庫に!!ヽ(´▽`)/


この方法を教えてもらった新人の時は『いつ使うのかなぁ』と思っていたけど、
まさかモンゴル・バガノールで役に立つとは!!!!!!

人生、無駄なものは何もない。

己にふりかかるもの全て自分にとって必要なもの。

2011年5月6日金曜日

階段

一昨日。
活動の帰り道、階段を踏み外し豪快に転びました。

右足首は捻挫。
左ひざは肉片がそげ、十字にパックリ開き、血が止まらないほどに・・・。
(やっと今日、止まりましたが・・・(><))

私もきちんと下を見ていなかったのもいけないのですが、
モンゴルの階段や道は
決していい作りとは言えない。

一見平坦に見える道でも、雨が降るとこんな水溜りに。
 

歩道もよく見るとでこぼこが多く、

実は去年の夏も道で転びました。

▼玄関の前にある凹み。何が意味があるのかな


▼更に
は子供たちが遊ぶ公園も、ふと下を見るとこんなパイプがむき出しになってる。


今日はセミナーがあったため、痛みをこらえ、足を引きずりながら病院へ。
片道5分の通勤道が20分かかってしまいました。

頑張って行ったのですが、看護部長や主任が『無理しないで帰って休みなさい。』と言ってくれ、再度20分かけて帰りました

こういう状況になって改めて思う。

『健康第一!!』

そして普段は気付かない・気にならなかった道の段差を知る。

『丁寧に集中して色々なものを見る』

”自分の今まで見なかった世界を見ることの大切さ”をわが身を持って学びました( ´ー`)ノ

2011年4月28日木曜日

羅列

3月後半から更新してなかったので、その期間にあったことを羅列( ´ー`)ノ

3月
首都の病院で医療系隊員が集結し、『看護過程』『寝たきりの方へのケアー』セミナーを実施

▼これだけの方達が参加!モンゴル語で頑張りました!!
 

                        ▼病院の方達と♪
 

●現職参加の同期の帰国に伴い『お疲れさん会』を開催

▼明け方近くまで飲み明かしました☆  ▼学び屋から旅立つ直前に記念撮影☆
    
                         
4月 
同期M(小学校教諭)のいるダルハンという街にて『歯磨きセミナー』を実施

▼特大模型で実演
 

実は、同期Mがわざわざ日本から取り寄せた『歯垢検査薬』が前日になって使用中止となるハプニングが!!(モンゴルで売られている薬ではないため、色々なお役所の承認が必要との事で・・・)
染まった歯を見ながら、何処が1番汚れが残りやすいのか、実際にどうやって磨いたら汚れが取れるのかを実際に経験して欲しかったんですが・・・(><)

でも、応援に駆けつけてくれた体育隊員A君の歯を染めまくり、生徒達に見せると大興奮!!『うわぁ~!凄~い!!』『僕もやりた~い!!』と目をキラキラしながら訴える生徒が眩しかった。

▼A君に群がる子供達( ´ー`)ノ


同期Mが自腹で2000個も取り寄せた『歯垢検査薬』。
今後使えるようになるといいなぁ・・・( ´ー`)ノ

▼同期Mと学校長とで♪
 

そして中旬はカシミヤ毛刈りツアーに参加!!
このツアーの話はまた別の日に☆

2011年4月27日水曜日

啓蒙活動!!

先日、身を削る思い(←言いすぎですね、スイマセン(><))で作成した『寝たきりの方へのケアマニュアル』。

早速今日、寝たきりの方を介護している住民の方々を集め、
マニュアルに掲載している内容に基づいてセミナーを開く事が出来ました!!

先週、ゲル地区の社会福祉部主催で寝たきり介護者対象にセミナーをするという情報を掴んだ私は、早速担当者に『私にもちょっぴり時間をくれないか』・・・と相談。

すると『ボルノ(いいよ)ーーーーーーーーーーーーー!!』と即効快諾。
作成したマニュアルを見せた瞬間、
『これは素晴らしい!私にも1冊ちょうだい!本のデータもちょうだい!』と物凄い勢いで詰め寄られました(><)

そして本日。

なんと私が提供したデータを元に、彼女(我が活動先の医師)がパワーポイントを使って話してくれたんです(@@)
私が伝えたい事をモンゴル人が伝える。
これこそ私が望んでいた形!!

『口腔ケア』について説明中


私は補足として、バガノールで幾度となく見てきた『重度の褥瘡』について写真を見せながら話しました。
間違ったケアがどれだけ寝たきりの方へ影響を与えるか。更には死期をも早めるか。

▼すると、『うわぁ~・・・』『ひゃぁ~・・・』と悲鳴が。
『やだわ・・・ケアが悪いとこんなになってしまうのね・・・』『酷い・・・』との声が。
  

▼そして実際に人形を使用し、『褥瘡の洗浄方法』『除圧の必要性&体位変換の方法』を実演。
 

『あ~、なるほど。』『お~、こうやって使えばいいのか~!』
『このクッションいいわね!』としきりに声が飛び交いました。

セミナー終了後に作成したマニュアルを一人ひとりに配布。

▼娘を嫁に出すような気分でした( ´ー`)ノ
  

あぁ。こんなにも早く念願のマニュアルをフル活用したセミナーが出来るなんて。
素直に嬉しい・・・。

ですが、今日セミナーに来られた介護者はほんの一握り。
社会福祉部の情報では、まだまだ介護し介護されている人達がいるとの由。

更に2回目、3回目と開催できるようにしたい!!

2011年4月23日土曜日

献本

海外旅行に行かれる方はご存知、『地球の歩き方』。

▼こちら『モンゴル・地球の歩き方』



なんとこの2011~2012年版『モンゴル・地球の歩き方』に、

JICAボランティアとして私の活動記事が掲載されました!!


▼実際に製本されたものを見ると感激がひとしお( ´ー`)ノ
(献本してくださった編集の川田さま、本当に有難うございます!!)


日本では「草原の国」「モンゴル相撲」といったイメージが先行し、
保健医療の実態はあまり知られていません。
活動先のバガノール地区においては、
健康指標の改善に向けてさまざまな取り組みがされているものの、
医療機器の絶対的な不足があり、医療機器があれば救える事例も少なくありません。

そこで今日までモンゴルにおける数々の保健医療事情を発信してきました。

そんな『発信』が活動記事掲載の機会を与えていただき、
“理解する”から“行動する”ことへの重要性をあらためて学びました。

本屋に立ち寄った際は活動記事もさることながら、
モンゴルの大自然をご覧になり、モンゴルの風を1度感じてみてください( ´ー`)ノ