2010年10月4日月曜日

JICAセミナー2010 in『南ゴビ』

先月28日、同期のY隊員(理学療法士)がいる南ゴビに医療隊員が集まり、セミナーを行ってきました!!
テーマは『寝たきりの人へのケアー』

なぜそのようなセミナーを行ったのかというと、
モンゴルの平均入院日数は10日前後と非常に短期間。

寝たきり状態になった方は病院で在宅後の生活について十分な指導も受けられないまま帰ることが多く、看護師が積極的に介入することが少ないのです。
そのため、寝たきり状態の方に家族が自己流の方法でケアをすることで容易に褥瘡を発生させたり、 さらに発生させた褥瘡を治癒困難な状態まで放置し病院に入院してくるケースがあることから。

構想9ヶ月。念願のセミナーを実現する事が出来た喜びは計り知れません。
主な対象者は寝たきりの方を介護している地域住民及び病院の看護師たち、総勢36名!!

▼大勢の前でのプレゼンは緊張しました~ぁ(><)


内容は

『寝たきりとは』

『食事介助によって起こり得る合併症とその予防』

『栄養について』
『口腔ケア』 『清潔ケアの必要性』
『体位変換の必要性とその方法』
『褥瘡の発生原因と予防』
・・・と盛りだくさんのセミナー。
参加者の方に実際に体験してもらうべく、実践をたっぷり取り入れました。


▼言語聴覚士のF隊員。色々なケースを用いて正しい食事介助法を指導!
誤嚥性肺炎なんてさせません!!
 

▼私は口腔ケアのプレゼンを。笑顔が素敵な南ゴビの方達☆
  

午後は看護師U隊員・保健師H隊員とで『栄養』と『清潔ケア』の必要性についてプレゼン。

▼理学療法士Y隊員・U隊員、作業療法士K隊員とが体位変換の重要性、
簡単な体位変換の方法等を指導。
  

▼看護師F隊員とで褥瘡洗浄の実践!!毎日洗浄する事の必要性を訴えます!
 

寝たきりに伴う褥瘡、誤燕性肺炎、廃用性症候群(筋力低下、関節拘縮など)などの合併症の予防には、専門的な知識や医療器具は必要ではないこと。
食事、清潔ケア、離床などといった日常生活を正しく援助方法することで簡単に予防することができるということ。

今回、 個々の専門性を生かしたセミナーを実施したことで、1番伝えたかったことが住民さん及び看護師達に伝わったのではないかと思う。
なぜなら次の日に寝たきりの方を介護しているお宅に訪問した際、早速セミナーで行った方法を取り入れてくれていたんです!!

今回の事で再認識したのは、セミナーを行うにあたって地域の人達(対象者)がどういった問題を抱えているのかをしっかり把握しなければならないという事。
南ゴビのY隊員(理学療法士)、F隊員(看護師)の2人が時間をかけて情報収集を行い、活動先での関係性を築き上げてきたからこそ、
ニーズの高いセミナーになったのだと思う。

そんな二人をはじめ、みんな本当にお疲れ様!!素敵なセミナーだったよねヽ(´▽`)/

残りの任期もあと9カ月。
バガノールでも住民さんが喜ぶようなセミナーをしたい!!!

▼最後に全員で( ´ー`)ノ

4 件のコメント:

  1. 亜矢さんへ

    セミナーお疲れさまでした。
    濃い内容のセミナーがこちらに
    伝わってきましたよ!!

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  2. >太陽さん

    ありがとうございます!!
    自分で言うのもなんですが、
    本当にいいセミナーが出来たと思います。

    配属先との密な関わり、
    会場準備や住民さんへの呼び掛け等、
    南ゴビの隊員が一生懸命奔走したからこそ。

    みんなで何かを成し遂げるって素敵な事だなぁ・・・と改めて思いました^-^

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  3. とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!

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  4. 〉履歴書の書き方の見本さん

    コメントありがとうございます!!
    2011年に帰国してからというものブログを更新していなかったので、久しぶりのコメントに嬉しくなりました^^

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