『筋肉注射』 『心肺蘇生法』
・・・等などのお題を、ズラリと並んだ物品から必要な物を即座に選び、
3分以内に正しい方法で行わなければなりません。
▼必死で選んでます
▼更にはじ~っと、看護部長達がチェックリストを片手に点をつけていきます。
▼気付けば院長(左)も駆けつけ、注射手技をチェック(><)
最後の第3部のお題は、看護師の力量が問われる『看護診断』。
疾患に伴う症状に対し、どのような問題が予想され、
そしてその問題改善のためにどのような看護計画を立て、
どのように実践し、改善へと導いていくか。
それを3分以内に用紙に記載し、みんなの前で発表します。
▼みんなの視線が集中する中、緊張しないわけがありません。
第1部~3部構成までの試合が終わり、点数がはじき出され・・・
▼今年はこちらの1組が優勝!!優勝者には金一封が渡されました。
・・・と言っても、日本円で2000円ほど。
午後2時~6時半までの長丁場。
日本ではこのような試合はありません。(新人さんはテストがありますが。)
モンゴルの看護師は3年に1度、免許の更新をしなければいけません。
3年に1度です。
しかもその更新のために、年間2.0単位以上ものセミナー・実技試験をこなし、
(ちなみに1回のセミナーが0.2単位だそうです)
更新時には更にテストを受けなければなりません。
それにパスしなければ免許更新が許されないという、物凄い徹底ぶり。
日本はなんと更新の必要がありません。
1度看護師免許をとってしまえば一生物です。
看護学生時代、教師達がよく『看護師は一生涯勉強だ』・・・と言っていました。
日々医療は進歩していますから、
こういった教育も日本も必要なのでは・・・と思った今日この頃。
発展途上国であっても、反対に学ばされる事が多々あります。
3分以内に、疾患に伴う症状に対し、問題点の予想、看護計画の作成、実践、改善の実施を用紙に記入することは、至難の業としか思えません。命を預かる方たちの、1秒の時間の大切さを痛感します。『問題』とは、《目標(望ましい状況)(期待される結果)》と《現状》のギャップであり、解決すべき事柄です。ギャップを解消するために必要な、疾患に伴う『課題』をスピーディーに見極める看護師さんの普段の努力、ご苦労に頭が下がります。このような注目されている中での『看護診断』は看護師さんひとりひとり多いに勉強になることと思います。あやさんが、モンゴルと日本の医療教育の比較をされ、発展途上国のモンゴルの医療教育の一面を学ばれた経験は尊いものがあります。なお、募金のことですが、昨日、職場の同僚にバガノールの医療事情を話し、現状を理解してもらった一部の人から募金の賛同を得ています。お知らせしておきます。
返信削除>太陽さん
返信削除丁寧なコメントにこちらこそ頭が下がります。
毎回心込めて言葉を投げかけてくださり、ありがとうございます。
『看護診断』はとても奥が深く、難しいものです。
個々にあわせた診断を立てなければ、ゴールがぼやけてしまいます。
日本にいた時、お話しが出来る患者さんと出来る限り時間を設け、『今後自分がどのようにしていきたいか』を共に考え、目標設定していきました。そんなやり取りがとても懐かしく思います。
そして、職場の方にモンゴルの医療事情をお話し頂き、募金の賛同を得ていただいたとの由。本当にありがとうございます!