2010年5月29日土曜日

ハワリンバヤル 2010⑪ 『今日までの募金総額』

本日までの募金総額が 『106,569円』 となりました!

皆様の温かいご支援、心より厚く御礼申し上げます!!

現在検討中の『シリンジポンプ』ですが、委員との話し合いの結果、
”日本製のシリンジポンプを購入する”・・・という事になりました。

理由として、

1.中国製は簡単に故障する可能性がある
(今年購入したばかりの中国製の保育器が先月故障して使えなくなっていた・・・という事例があった)

2.安い中国製のシリンジポンプを購入したとしても、何度も故障してメンテナンスにあてるコストパフォーマンスを考えると、故障率が低い日本製を購入したほうが妥当。

3.日本製のものであれば、現場でJOCV(協力隊)が取り扱う事ができ、現場スタッフに『使用法セミナー』を行いやすい。

4.トラブルシューティングの際も迅速に対応できる

5.任期終了までにスタッフに的確な技術移転ができる

6.4~5を踏まえると、『医療機器を寄贈しました』だけで終わる事がない。

・・・以上、ご理解いただきますようお願い申し上げます。

日本製シリンジポンプ購入金額まであとわずか。
目標金額到達まで、今後はモンゴル国内にて募金を募っていく予定です。

引き続きブログで報告して参ります!



自分を大事に大切に

モンゴルにやって来てそろそろ1年。

運動不足がたたってか(?)少しばかり体調を崩し、

今週首都の病院を2日間にわたり受診してきました。


受診した病院の医師・看護師共に対応がよく、

話もしっかり聞いてくれ、丁寧な問診・診察・検査をしてくれました。

そこで帰り際に出された処方(内服)の量が物凄い!


▼ちなみに処方された薬達


モンゴル人は薬が大好き。(処方するのも、飲むのも(><))


私も看護師なので11つどんな薬なのかを確認。

納得の元、いただいてきたのですが・・・。


JICA事務所に常駐している健康管理員(看護師)に報告・処方の確認をすると・・・


『よく調べたら処方された全ての薬がかなり強いものなので、

副作用・肝機能障害を引き起こす可能性があるから飲まないほうがいいですね。』との結果に(@@)


『えぇっ・・・・・・・・・・・・!!』


あらためて思った。ここはモンゴル。

モンゴルでは副作用が伴う身体への負担よりも、

先ずは原因疾患を徹底的にたたく・・・といった治療法だそうで作用がかなり強い。


自分が服用するものは、きちんと調べなければならない。

当たり前の事なのだけど、ここは日本じゃない。少し油断していた。


何をするにもよく確認をする。

身体に取り入れるもので、自分が作られる。

自分の身体は自分でしか守ってあげられない。


『自分をもっと労わろう』

ハワリンバヤル 2010⑩ 『メッセージ』

今週、『東京・練馬ハワリンバヤル 2010』にて、
皆様がバガノールスタッフに向けて書いて頂いたメッセージを首都で受け取ってきました!!

メッセージが書かれた模造紙を開いた瞬間、

沢山のメッセージ・モンゴル語の多さにビックリ!!

皆様からの温かい励ましの言葉、更には以前職場で働いていた友人からのメッセージも書かれていて、感動屋の私は思わず涙がポロリ・・・
本当にありがとうございました!!

▼早速今日、活動先で撮影しました( ´ー`)ノ


現地協力者の方が現物パンフレットまでメッセージと一緒に同封してくださり、

実際のものがこの手に!!


▼あまりの出来栄えに更にポロリ・・・。

  

出展の際の写真も頂きましたヽ(´▽`)/


▼協力者の方が来場者の方に一生懸命説明してくれている姿


▼作成した展示ポスターをじっくり読んで下さっている姿


▼メッセージを書いて下さっている姿



▼バガノールで書いた桜が立派に花咲いている姿


大変だったけど得るものが沢山あった・本当にやって良かった・・・と心から思った瞬間でした。


早速このメッセージや写真・パンフレットを看護部長に見せたところ、

『なんて素敵なのかしら!みんな沢山のメッセージを書いてくれたのね!

私達が書いた桜が飾ってあって、あやが作った資料もあるね。

本当に凄いことね。良かったわね!』と沢山のメッセージを声に出して読み、ブースの写真を始終笑顔で見ていました。


更にはパンフレットを手にし、

『あや、これは何て書いてあるの?訳してくれる?』と、

たどたどしい私のモンゴル語の説明にもじっくり耳を傾けて聞いてくれた看護部長。


『素敵なパンフレットね。1部、私にくれないかしら?』との声に

2部しかない貴重なパンフレットでしたが快く渡しました。

再度じ~っと見つめ、読み終わったパンフレットを大事にファイルにしまってくれていました。


▼パンフレットを手に取る看護部長


このメッセージ・写真をもとに、来月3日にバガノールで『ハワリンバヤル 報告会』を行います!

どんな報告会にしようか・・・今から私の頭の中はフル回転!

・・・が、既に脳みそがズレそうな週末(><)


でも、モンゴル人ならこの『脳みそのズレ』を意図も簡単に治してくれるかもしれない(笑)

2010年5月23日日曜日

『歩』

今日のバガノールは快晴!
風がいささか強かったですが、散歩へ繰り出してきました!!

▼真ん中あたりにうっすら真昼の月・・・(分かりますか?(><))


▼バガノールは本当に小さな田舎町


チョッと歩けば・・・

▼もう大草原!!
 

気付けば銅像があったり・・・
 

ふと地面に目をやれば・・・

▼タンポポや可愛い花が咲いていたり・・・
 

もっと歩いていけば・・・

▼サッカーをしているお兄さん達の姿が・・・


先月までは雪が降っていたバガノール。
草木も茂り、本当にいい季節になってきました( ´ー`)ノ

さらに歩くと・・・

▼モンゴルでお馴染みの『オボー』に辿り着きました


『オボー』とは簡単に言うと、『石を積んだ山』です。
そこの土地の守護神が宿る石とも言われ、種類も幾つかあるのですが、
この写真は『道のオボー』と言われる道しるべ。
旅人はここで休憩し、その後の旅の安全を祈ります。

そんなオボーを背にし、行きと違う道から帰ろうとすると・・・

▼目の前に立ちはだかった『二つの道』


『さぁ、どっちへ行く?』

この道を見たとき、
『悩みは迷い』・・・というジョセフ・マーフィーの言葉が頭をよぎった。

”人生は選択の連続。
だからこそ選択に迷った時、
『どちらでも大差がない』と思おう。


迷って悩んで不安や後悔の気持ちを抱くよりも、
大差がないと思っていたほうが前向きな態度がとれる。”

だからこそ自分で選ぶ。
自分が好きに選んでいい。

最後には
『振り返ればそこはすべて愛だった』
・・・と言えるような人生の選択をしていきたいと思う。

今日は充実した時間だった。

2010年5月21日金曜日

『緑』

昨日は私の家に素敵なものがやってきました!!


それは・・・


なんと・・


トマトの苗♪


▼早速日当たりのいい場所に♪


なんと昨日、病院の目の前に『植物&野菜』の出張販売が!!


▼ちなみにこれが私の活動先の病院!


▼こんな感じで販売に来ていました!(分かりにくいですね…スイマセン(><))


きゅうり・にんじん・トマトの苗がズラリと並んでいたので思わず購入(≧∇≦)


▼バガノールにネギがやってくる事は稀!なので早速2束も購入!!


日本に住んでいた頃、植物を欠かしたことはありませんでした。

必ず目に入るところに植物や花を飾っていた私。

癒されるんですね・・・とても・・・。


花は人に喜びと癒しを与える。

だからと言って見返りを求めない。

だからこそ花は美しい・・・と誰かの言葉にありました。


外見より、『香』で惹きつける(生きる)・癒す花もある。

だから色々な生き方があってもいいのかな・・・なんてトマトの苗を横目に思った金曜日。

ハワリンバヤル 2010⑨ 『今日までの募金総額』

本日までの募金総額が 『75,369円』となりました。

皆様の温かいご支援、心より厚く御礼申し上げます!!

現在検討中の『シリンジポンプ』における情報をご報告いたします。

シリンジポンプの値段

中国製のシリンジポンプ⇒ 980,000 トゥグ(日本円で約70,000円

日本製及び韓国製のシリンジポンプ⇒ 1,636,000 トゥグ(日本円で約120,000円

購入に関して

首都ウランバートルに『MOHOCという医療機器を一括して担っている会社があり、そこでシリンジポンプが購入できるとの事です。

メ ンテナンス
故障の際は、『MOHOC』の会社にメンテナンスできるエンジニアがいるので問題なし。

引き続き調査及び委員会スタッフ・現地スタッフと話し合っていく予定です。
その都度ブログで報告して参りますので、今後も応援宜しくお願いいたします。

2010年5月18日火曜日

とりあえずやってみる

先週、生まれて初めて『子供の遊具』を作成しました!

…と言っても、全て完成させることは出来ませんでしたが。


▼参考までにこのような遊具(…を目指すべく(><))


今年から数回顔を出させてもらっている、シングルマザー支援のNPO。

そこでNPO職員バエナさんと、同期隊員とで遊具を作る事になったんです。


▼NPO代表の方から送られてきた図面


ほ、本当にこんな遊具が作れるのか!?』

…と不安がよぎる炎天下の中、

のこぎりを持って木材を切り、

やすりをかけ、

その木にドリルで穴を開け、

更にはスコップで大きな穴を掘り、

掘った穴にセメントを流し込んだり・・・とにかくやった事のない事だらけ!!


▼のこぎりなんて持ったの何十年ぶり!?



▼ドリル初体験(><)でも、とても楽しかった♪


▼『穴を掘るぞ!』
掘ったはいいが、さてこれからどうしよう?…と作戦タイム。
 
 
▼同期隊員『影』写真♪お気に入りの一枚です(≧∇≦)


途中、溶接工程が必要になり業者さんへ。

▼『子供のために作るのならお金は要らないよ・・・』
と言って溶接してくれたおじさん。モンゴル人の心にグッときた瞬間だった。


『やった事がなければ、やってみればいい。
そこで得られる事はきっとある。
それを身をもって体験できた1日だった。

医療しか知らなかった私が、『ものづくり』の楽しさを学べた。
私の中に『小さな引き出し』ができた。

ハワリンバヤル 2010⑧ 『今後の目標』

東京・練馬ハワリンバヤルで行った募金、及び募金口座振り込み金額の総額が
現在
『60,369 円』となりました!!

沢山の方々の温かいご支援をいただき、
実行委員一同、心より厚く御礼申し上げます。


先日実行委員と話し合いを設け、
現在集まった募金額で一番手が届きやすく、
病院側は勿論の事、患者側も現在1番必要としているもの・・・と言う事で、
『シリンジポンプ』を購入したいと考えています。

▼この写真が『シリンジポンプ』
産科にはこのポンプが一つしかありません。



『シリンジポンプ』はモンゴルで1台約10万円。

引き続きシリンジポンプの値段の詳細、
モンゴルでシリンジポンプは購入可能かどうか、
故障した際のメンテナンスはどのように行われるのか等を調査すると共に、
目標金額までの募金活動をどのように行っていくかを、引き続きブログで報告して参ります。

『焦らず・たゆまず・怠らず』
一歩、一歩、前に向かって頑張っていきます。

2010年5月9日日曜日

看護の日 ③Сувилагч нарын баяр(看護師祭り)

先日ブログでも紹介しましたが、5月12日は『看護の日』

そんな『看護の日』にちなんで、日頃の看護師の労をねぎらうべく?
昨日、『Сувилагч нарын баяр(看護師祭り)』が開催されました。

夕方からレストランを貸し切り、飲んで・歌って・踊っての看護師達にとって待ちに待った1年に1回のお祭り。

日本文化を身近に感じてもらうべく、
保健師U隊員と共にそれぞれ着物・浴衣を来て会場へ!
(頑張って着物、浴衣を着付けてくれたバガノール小学校隊員Tチャン、ありがとうヽ(´▽`)/)

▼早速、バガノール区長から看護師一人ひとりにバラが贈呈されました。



▼すいません・・・私達まで頂いてしまいました(><)
 

みんなで歌ったり、踊ったりと大盛り上がりのお祭り。

実は・・・私達も大勢の目の前で『ふるさと』を歌わせていただきました。
歌わせていただいたと言うか、歌わされたというか・・・(笑)
ですが保健師U隊員と共に大勢のモンゴル人の前で歌いきりました!
間違いなく私達は日本文化を広める外交官っ( ´ー`)ノ

会場が暗がりだったため、フラッシュをたいても写真が暗くなってしまい、
歌っている姿、モンゴル人が満面の笑顔で踊っている姿が撮れず残念でなりません。

▼ドレス、モンゴル衣装のデールを着ていたりと、みんなオシャレ♪
 

▼4時間以上もの長丁場なんてなんのその。始終笑顔に溢れたお祭りでした。
 

看護師達のお給料は日本円で月に10,000円程度。
時にはお給料が出ない月もあったり・・・。

毎日毎日を生きるために必死なモンゴル人。
でも、こういった『宴』が生きるための活力源になっているのかもしれません。

貧しくても心が豊か。
笑顔を忘れないモンゴル人に敬服です。

贈呈式

先月バガノールにいらした、日本とモンゴ ルの交流を進める
『モンゴル国NGO GLOBAL LEADERSHIP FOUNDATION』メンバーで、首都ウランバートルに事務所を構え活動されていらっしゃる岩佐佳子さん。

岩佐さんがモンゴルの子ども達のためにと、
1年半もの期間を費やし作成された絵本。

『バガノールの病院にも・・・』と寄贈してくださいました。

その絵本をバガノールに4つある家族病院(診療所)に、
岩佐さんに代わって贈呈してきました!

▼第1家族病院の院長と、このブログでお馴染みの保健師U隊員^-^


▼第2家族病院の院長・看護師さん達


▼(左)第3家族病院  (右)第4家族病院(ゲル地区)


モンゴル人はカメラを向けられると笑顔が消えるんです。
彼女達いわく、とっても緊張してしまうんだとか(笑)

ですが、みんな『物凄く素敵な絵本ね!!』と喜んでいましたヽ(´▽`)/

沢山の人の思いがこもった絵本が、モンゴルの子供達に夢と希望を与えますように・・・。

▼贈呈式の帰り道。5月のモンゴルはやっと春めいてきました♪


2010年5月8日土曜日

看護の日 ②第2~3部

第2部は看護技術!!

『筋肉注射』 『心肺蘇生法』 『浣腸』 『尿道留置カテーテル』

・・・等などのお題を、ズラリと並んだ物品から必要な物を即座に選び、

3分以内に正しい方法で行わなければなりません。


▼必死で選んでます


▼更にはじ~っと、看護部長達がチェックリストを片手に点をつけていきます。

 

▼気付けば院長(左)も駆けつけ、注射手技をチェック(><)



最後の第3部のお題は、看護師の力量が問われる『看護診断』。

疾患に伴う症状に対し、どのような問題が予想され、

そしてその問題改善のためにどのような看護計画を立て、

どのように実践し、改善へと導いていくか。


それを3分以内に用紙に記載し、みんなの前で発表します。


▼みんなの視線が集中する中、緊張しないわけがありません。

 

第1部~3部構成までの試合が終わり、点数がはじき出され・・・

▼今年はこちらの1組が優勝!!優勝者には金一封が渡されました。
・・・と言っても、日本円で2000円ほど。


▼看護部長や師長達の講評で締めくくられました


午後2時~6時半までの長丁場。

日本ではこのような試合はありません。(新人さんはテストがありますが。)


モンゴルの看護師は年に1度、免許の更新をしなければいけません。


3年に1度です。


しかもその更新のために、年間2.0単位以上ものセミナー・実技試験をこなし、

(ちなみに1回のセミナーが0.2単位だそうです)

更新時には更にテストを受けなければなりません。

それにパスしなければ免許更新が許されないという、物凄い徹底ぶり。


日本はなんと更新の必要がありません。

1度看護師免許をとってしまえば一生物です。


看護学生時代、教師達がよく『看護師は一生涯勉強だ』・・・と言っていました。


日々医療は進歩していますから、

こういった教育も日本も必要なのでは・・・と思った今日この頃。


発展途上国であっても、反対に学ばされる事が多々あります。