先日書いた『モンゴル床ずれ事情』
なんと!!あんなに硬かった皮膚が柔らかくなった!!!
・・・と言っても仙骨部の褥瘡だけでしたが。
早速外科外来の看護師から外科専用のハサミを借りて、
壊死した皮膚を除去してきました!
▼前回の仙骨部 ▼今回除去できた仙骨部
医療職ではない方、衝撃的な写真ですいません。
ですが人間、寝たきりで適切なケアが受けられないと簡単にこのような状態に陥ります。
なのでこのような状態にならないために『予防』が絶対必要なのです。
やっと壊死部分が除去できた!・・・と思いきや、新たに褥瘡が増えていました(@@)
これほど悲しい事はありません。
▼右足の褥瘡
▼左膝の褥瘡
栄養状態が悪いのもあるけれど、やはり家族のケアが問題。
何度も分かりやすくケアの説明をしたのですが。
本来なら、毎日、いや2日置きにでも家族病院の看護師と訪問できるのがベストなのですが、なかなか毎日とはいきません。
家族病院の看護師達はとにかく仕事量が多い。
診療に来た患者さんのカルテさばきからはじまり、
医師の診療介助及び点滴・注射。
さらには自分の受け持っている在宅患者・新生児の訪問。
中央病院でもそうですが、『看護師は注射・点滴をする人』と言った位置づけ。
入院患者のケアは殆ど付き添い家族にまかせっきりな時が多々あります。
なので退院後も家族まかせのケースが多い。
だからこういった褥瘡患者が出てきてしまうのです。
在宅は在宅で独立した部門があれば、
もっと手の行き届いた医療を提供できるのに。
(まぁ、そのためのシステム設立、管理の徹底及び技術移転等も必須になりますが。)
モンゴル医療事情。
家にこそ沢山の問題が埋もれていると思わずにはいられません。
ほんと、地域の家に問題は埋もれまくっていると思う。リハ部門も訪問リハが必要だと思う。南ゴビで一番したい活動は訪問リハ。だけど、それが行えない現状。
返信削除でも訪問医療の必要性を亜矢さんも感じていた、ってことを知って嬉しかったよ。
>マユミさん
返信削除まぁ~ちゃん、コメントありがとう~ヽ(´▽`)/
ホント、埋もれまくっているよね。
訪問医療はモンゴルだからこそ必要不可欠な気がする。保健省もそれに早く気付くべきだとも思う。
更には訪問リハも必要。寝たきりの人が多いもの。
まぁ~ちゃんほどの実力のある人が、活動先で技量を発揮できないのは本当に歯がゆい。
先日、活動先のOTにまぁ~ちゃんが作成したマテリアルを進呈したよ!物凄い喜んでた!!ありがとうね☆
亜矢さんへ
返信削除とても生々しい写真です。
かなり厳しい状況と思います。
家族のケアの難しさを痛感します。
少しでも訪問介護の前進は望めないのでしょうか。
>太陽さん
返信削除今年8月。
この症例よりも更にひどい重度の褥瘡の方がいらっしゃいました。表皮⇒皮下脂肪まで削げ落ち、骨まで見えていたケースです。院長や外科の医師に入院できないか詰め寄りましたが、『ただの褥瘡だけで入院させられない』との返答でした。
これがモンゴルの現実です。
モンゴルの医療システムを一新しなければ、訪問介護の充実は望めません。根本を変えるにはもっと大きな力が必要になります。難しい問題です・・・。