2010年12月17日金曜日

世界の笑顔のために in バガノール

去年から申請していた8台の『障害児専用の車椅子』。
先月やっと、やっとバガノールに届きました!!!

バガノールには現在障害児が71人います。
その中でも車椅子が必要な児は26人。
しかし今まで出会った障害児はたったの10人。
モンゴルに来て1年半が経ちますが、
まだまだ知らない現実があることを感じずにはいられません。

そんな中、車椅子がない事で外にも満足に出ることができず、
自宅で寝たきりの生活を強いられている障害児達。
リハビリが必要なのに、治療が受けられずどんどん身体は拘縮してゆく。
そんな子供たちに外の世界を知って欲しい。
バガノールの地域住民の障害への理解を少しでも促進させたい。

そんな矢先、去年『世界の笑顔のために』プログラムが舞い込んできました。
このプログラムは日本で支えてくれる提供者の善意によって成り立っており、
『学校教材』『スポーツ用品』『手芸用品』『車椅子等の福祉関連用具』等を
発展途上国のためにと無償で提供していただけるもの。

ですが誰かれ構わず提供していただけるものではなく、
『提供者への申請⇒要望調査票の記載⇒採択』の一連の流れを通らないといけないものなんです。

ですがその申請が去年、幸いにも採択されたんですヽ(´▽`)/

バガノールに到着後『譲渡』という形にはせず、『貸し出し』形式としました。
なぜならば現在車椅子が必要な児は26人。8台では到底足りません。
子供の成長に合わせて、適した時期に・適した車椅子が平等に使えるようにしたかったから。

早速、家族病院の院長と共に個々にあった車椅子を貸し出す巡回作業をしてきました。

▼いい笑顔☆
 

 

巡回の際、

『車椅子が来たことはとても喜ばしいこと。本当に感謝します。』

『今まで座る事も出来ず、外にも満足に連れて行けなかった。
だけど今日からこの車椅子があれば座る事も出来るし、
外の世界を見せてあげる事が出来る。本当に有難うございます。』

・・・という感謝の言葉を頂き、笑顔が絶えませんでした。

後の管理としては、
家族病院院長及び社会福祉部部長に担ってもらう事になり、
車椅子には通し番号をつけ、『貸し出し名簿』を作成。

家族病院院長はその貸し出し名簿を元に、6ヵ月毎の監査。
社会福祉部部長は1年毎に監査するといった規定を設け、
私達が帰国してからもきちんと彼らが管理できるようサポートしてもらうように関わりました。

これからも沢山の笑顔が増えますように。

提供していただいた特定非営利活動法人『ニンジン』代表 槙 ひさ恵 様。
首都からの運搬にご尽力いただきましたJICA事務所の方々。

本当に有難うございました!!

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